ときわプロケア歯科クリニック
HOME > あなたに伝えたい

あなたに伝えたい


博和会 ドクターによる「あなたに伝えたい」メッセージ集です。順次公開予定です。



歯科以外の一般の病院で“保険がきかない”って言われることはめったにありません。

医科で保険がきかないのは特別な最先端の治療法や開発されたばかりの薬に限られていて、どんなに特別な病気の治療や手術も保険で治療が受けられます。

しかもその様な新しい治療法や薬も徐々に保険適用になる傾向があり、私たち患者側にとっては大変ありがたいことと思います。

一方歯科医院では“保険がききません”と日常よく耳にするのではないでしょうか。 そこで “歯の治療はお金がかかる”、“歯医者は病院よりも高い”と思われている方がたくさんいらっしゃると思います。
しかし歯科においても通常の治療や検査はほとんど保険が適用になります。
“保険がきかない…”のは主に補綴物(ほてつぶつ)と言われる、かぶせ物・詰め物・入れ歯のうち保険で認められていない材質を用いたものやインプラントに代表される特別な治療法及び矯正治療などです。


ゆえに歯科の場合においては医科の様な治療技術ではなく、補綴物などのいわゆる“物”の違いにより保険適用外となっているのです。
従って患者さまも物を買うという意識が強く働き、保険外の補綴物はぜいたく品と思っている方もたくさんいらっしゃるように感じます。

「奥歯はどうせ見えないから銀歯で十分」
「保険でも前歯は一応白い歯が入るならそれでいい」
「どうせ歯ぐきがやせて1~2年で作り直すのだからまた保険の入れ歯を作り替えればいい」
と…こんな具合に…

多くの患者さまが保険と自費補綴物の違いは見た目以外はほとんど変わらないと思っているのでは?と感じます。
“車で言えばベンツとカローラの違いみたいなもんじゃないか?
カローラだって車の基本性能はベンツに劣らない、高速道路を時速150キロで走れるよ!ベンツじゃなくても十分ドライブは楽しめる!”
ここでベンツとカローラの違いを論じるつもりはありません。
歯
しかし本当にその程度の違いなのでしょうか?

答えは言うまでもなく “絶対NO!”です。
その程度の違いに10倍以上もの値段の差があるわけはありません。
確かに人工の歯は“物”ですが、私たちの身体の一部となり、人工臓器となるものです。

“見た目が自然でキレイ”、“良く噛める”といった審美性や機能性だけでその価値を決められるものではありません。

生体に対する金属アレルギー誘発の可能性や化学物質の影響、耐久性や完成度の違いなど、審美性や機能性よりも優先的に考慮しなければならないことがたくさんあります。

従ってブランド品や高級車と同じ次元で比較するべきものではないのです。 何度も言いますが生体の一部、人工臓器なのですから…


私のある知人の話。


インプラント


「歯医者さんに行って診療申込書にある“すべて保険の範囲でして欲しい”という欄にチェックを入れたら何の説明もなく両隣の歯を削られて銀歯のブリッジを入れられた。他の方法があるならたとえ保険外でも教えて欲しかった。私も“保険で…”の欄にチェックを入れたのも悪かったけど…」

そのドクターはその欄のチェック一個でインフォームドコンセントが得られたと思っているのでしょうか?

私の知人のドクター曰く「僕は患者さんのためになるべく保険の範囲で良い治療をすることを心がけている。だから補綴物(かぶせ物や入れ歯)も特に自費治療の要望がない場合は保険でしてあげるようにしている」と胸を張っています。

またあるドクターは「あの患者さんは二人も大学生の子供がいるのでお金のかかる自費治療の説明なんかしないで黙って保険でしてあげる。あんまりお金のことを言うと嫌われそうだし…」

これを聞いてあなたはどうお感じになるでしょうか?

患者の立場に立った非常に良心的な先生と思われますか?
きっとそうお思いになる方が多いのでは?と推察します。 しかし私は断じてそうは思いません。

前述のチェック一個のドクターとなんら変わらないのではないでしょうか。
その理由の第一は、このドクターは患者さまに対して歯科医師としての情報提供の義務と説明責任を果たしていないこと。

第二に患者さまの意向を確認せず、勝手に患者さまの懐具合を心配してあげるとは、その患者さまに対して失礼千万であると思います。


プロからのアドバイスで納得の治療


補綴物の材質や特性についての説明やそれにより将来起きる可能性のあるリスクの説明をせず、患者さまに経済的な負担を強いることのない様にというのは術者サイドの一方的な思い込みで大きなお世話、親切の押し売りは結果的には不親切?…では済まされないかもしれません。

保険の金属はイオン流出による歯肉着色や金属アレルギーの可能性を否定できません。 樹脂系の歯科材料は生体に対する影響の検証が未だ不十分です。

お口の状態によっては、保険のバネのついた入れ歯は釘抜きのように残存歯を痛めつける可能性があります。

以上のような健康にかかわる重要な情報を患者さまに提供しないで勝手に保険治療を押し付けることこそ責められるべきと思います。

私はもちろん保険の補綴物を全てダメなものと否定するつもりはありません。

いわゆる保険の銀歯も噛めるという機能においては十分です。
バネのついた入れ歯がどんな場合でもダメというわけではありません。
患者さまの価値観・口腔衛生や身体の健康意識のレベルもいろいろです。

また健康意識の高い方でも経済的な理由でどうしても保険治療にしなければならない患者さまもたくさんいらっしゃいます。

カウンセリング 私たちスタッフはこれらのことを総合的に判断して、患者さまと一緒に最善の治療法を考え、プロとしてのアドバイスを行うべきと考えます。

患者さまにも自分の身体の一部になるものについてもっとよく知っていただき、納得のいく治療を受けていただきたいと思います。

あなた自身の健康にかかわる大切なことであり、何を選択するか決定するのは患者さま、あなた自身なのですから。